2人の坊主の最期のことば
寺に2人の坊主がいました。
2人は、毎日、お寺に訪れる人たちの相談を聞いていました。
相談者は、それぞれ悩みを抱え、苦しみ、とても不幸そうでした。
2人は、彼らの苦しみや不安を和らげてあげたいと思い、さらに熱心に彼らの話を聞き、説法をとき続けました。
時には家に出向き、話をしました。
あるときは、村の広場に大勢を集め話をしました。
時代も時代、SNSでも相談を聞く坊主として活動し、多くの人の相談を聞きました。
そうやって、2人は不幸で、悩み苦しむ人を救おうと行動しました。
気づけば、2人は、知る人ぞ知る、有名なお坊さんとなっていました。
時は立ち、2人に死が迫っていました。
その時、死のとこで、ひとりの坊主は泣きました。
「私は、たくさんのかわいそうな人、不幸な人の話を聞いて、説教をしてきたのに、私は、結局何を悟ったのだろう。たくさんの人に感謝され、多くの人を助け、幸せなはずだったのに、、私は何も悟ってはいないし、何も分かってはいない。」
坊主は悲しくてたまりませんでした。
しかし、隣で死の淵にいる、もうひとりの坊主はとても幸せそうでした。
そこで、かわいそうな坊主は聞きました。
「おい、お前はなんで、そんなに幸せそうなのだ?満足して、満ち足りてるのが伝わってくる。それはなぜか、教えてくれ。」
幸せそうな坊主は、言いました。
「はい、私は、みんなの話を聞く時も、説教をするときも、いつも、心の中で(私は誰か?)を問うていました。
その答えは、ある時は相談者を通して、ある時は、自分の内側から、答えをもらいました。
私は誰の相談も聞いていないし、説教もしていません。私が本当にしていたことはただひとつ、(私は誰か?)を問うていたのです。私は今、私は誰かを知ったので、とても幸せです。」
かわいそうな坊主は、自分の愚かさを心底悔やみました。
ひとりの坊主は、自分が早々にたどり着き、悟ったものとして振る舞っていました。
もうひとりの坊主は、探究者とし全ての人生を歩んでいたのです。
この2人の坊主の話からは、多くのことが学べます。
私たちは、役職や年齢、性別、関係なく、みな、探究者なのです。
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