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祈りの重要性


さて私たちは普段どのくらい祈りに頼っているでしょうか。


行動を変えるのは案外簡単です。次に、「考え」を変えることは難しく、さらに難しいのは「思い」を変えることです。なぜなら、「思い」は自分で変えることはできないからです。


「思い」は自分で変えられる?


思いを、口に出さないことはできます。思いを認めないこともできます。しかし、思いが湧いてくるのを止めることはできるでしょうか?  


いいえ、自分の努力では出来ないのです。

好きな人を見た時、好きという気持ちは自然と沸きます。自分がそう思いたくなくても腹が立ったり、嫌な思いは沸きあがってきます。やめたくても自分を卑下する思いは勝手にやってきます。

そのように「思い」自体が出ないようにすることは、私たち自身では不可能なのです。

自分の思いを変えたい、どうしたらいいですか?と聞かれたとき、『その思いを解決してくれるよう心から祈ってください』というアドバイスしかできません。

しかし、そのアドバイスを本気で受け止める人はほとんどいません。なかなか本気で祈れないからです。それはなぜでしょう。

心から祈れない理由


あるお母さんのこんな投稿を見ました。

生まれたばかりの我が子と2人きりの時、大きな地震がありました。家が半壊するほど揺れ、赤ちゃんを抱いたまま立つのもままならなくなり、初めて死が頭によぎった時「神様!どうかこの子だけはお助けください!」と咄嗟に叫んでいたそうです。普段信仰に熱いわけでも、神様や仏様を意識して生きているわけでもないのに、あのような時には本当に神様に祈るんだと、自分でもびっくりしたそうです。

彼女がなぜ祈れたのかというと、「もう自分で出来ることはない」と理解したからです。祈る以外の解決策がないと分かった時、人は真剣に祈ります。

なぜ私たちが自分を変えるために祈れないのかというと、他に解決策があると、どこかで思っているからです。自分でやれることがまだあると思っているので、「祈る」ということが、いくつかの解決策の中のひとつ、というくらいの認識なのです。

祈れないのは理解のなさから

私たちは、色んなことを自分で出来ると思い込んでいます。また自分でしなければいけないとも思っています。

しかし、自分で出来ることは本当に少ないのです。



まず「思いを変える」には自分の力では無理だということを理解することが必要です。自分で出来ないことは自分を超えたものに頼るしかありません。

思いを変えるために自分が出来る努力は、自分を超えたものに、自分を変えてくれるよう祈ることです。祈るということが漠然として分かりにくいなら、真剣にお願いしてみる、というニュアンスです。

自分の道に沿った真剣な祈り、またはお願いは、必ず届きます。

そしてどのように解決するかは天に任せることです。大事なのは結果を気にせず、真摯に祈ることです。

私の賢い友人は、自分が祈った後このように付け加えるそうです。「もし今の祈りが私のためにならない場合、取り消してください。どうか最善の道を教えてください」





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