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- 2022年4月19日
祈りの重要性
さて私たちは普段どのくらい祈りに頼っているでしょうか。 行動を変えるのは案外簡単です。次に、「考え」を変えることは難しく、さらに難しいのは「思い」を変えることです。なぜなら、「思い」は自分で変えることはできないからです。 「思い」は自分で変えられる? 思いを、口に出さないことはできます。思いを認めないこともできます。しかし、思いが湧いてくるのを止めることはできるでしょうか? いいえ、自分の努力では出来ないのです。 好きな人を見た時、好きという気持ちは自然と沸きます。自分がそう思いたくなくても腹が立ったり、嫌な思いは沸きあがってきます。やめたくても自分を卑下する思いは勝手にやってきます。 そのように「思い」自体が出ないようにすることは、私たち自身では不可能なのです。 自分の思いを変えたい、どうしたらいいですか?と聞かれたとき、『その思いを解決してくれるよう心から祈ってください』というアドバイスしかできません。 しかし、そのアドバイスを本気で受け止める人はほとんどいません。なかなか本気で祈れないからです。それはなぜでしょう。 心から祈れない理由 ある


- 2022年4月18日
不純な「良い」思い
ただひとつの動機を持つ時、それは「純粋」な思いです。 2つ以上の気持ちを持つ時、それを「不純」と呼びます。 例えば「本当の自分を知りたい」「それを職業につなげなければいけない」「そして自分は多くの人に知られるべきだ」….と考える人は、探求自体が目的ではなく、他の2つが目的なのです。 「本当の自分を知りたい」というただひとつの思いを持つ時にだけ”本当の自分”は明らかになります。 自分の変容やスピリチュアリティーの向上が、世界全体を変えることは確かです。世界は個人の変容なくして変わることはありません。しかし、スピリチュアリティーの向上や「よい活動」によって、自分は多くの人に知られなくてはいけない、と考えるのは間違いです。それは私たちを間違った目的地へと連れて行きます。 目的地に辿り着くには? 大事な仕事、試験会場など、確実に目的地へたどり着く必要がある場合、私たちは特に集中します。カーナビや地図アプリなどを使って、「目的地」が合っているかをまず確認しなければいけません。そして真っ直ぐにその場所へと向かう必要があります。途中で、あそこも寄りたい、美味し


- 2022年4月15日
変えられないものvs変えられるもの
寺院の規律 ある寺院の逸話です。何百年も続くある寺院には人が守るべき正しい行いが、規律として定められていました。規律は普遍です。「私が誰か」という唯一の目的を見失わないよう、遠い昔から規律として定められているのです そこに若い女性が訪ねて行きました。彼女はその寺院の信仰者で、伴侶を探していましたが、結婚の規律が時代遅れだと主張したのです。その結婚の規律には、旦那さんの言うことをよく聞くように、ということが書かれていました。寺院の僧侶は頷きこう言いました。「規律が時代遅れなのではない。あなたが結婚という道ではないのだ。あなたは、独身の探求者である。」 彼女は結婚は自分の道ではないことをさとり、深い探求者となりました。それを聞いていた熟年の女性は、自分は結婚しているが探求者になれないのか、と質問しました。彼は、「結婚をさらに超えて、その道に入って行きなさい。」と答えました。彼女も納得し元の生活へと帰って行きました。 この世界には変えられるものと変えられないものがあります。普遍なものは変えられません。変わっていくものは変えていく勇気を持たねばなりません