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- 2022年4月5日
「沈黙」の輝き
「沈黙」とは、ただ話をしないというだけではありません。「沈黙」とは私たちの内側にある「沈黙」というスペースを見つけることです。 そのスペースは喋らなくなると突然現れるものではなく、もともとずっと、そこにあったものです。それは私たちが静かになった時、初めて気がつきます。まるで、湖のみなもが静かになり、初めて水面の月に気づくように。 「沈黙」とは素晴らしい贈り物です。「沈黙」とは、もっとも自分らしい振る舞いです。一言も喋らなくとも、騒がしい人もいます。話をするけれど、「沈黙」がある人もいます。 ちえ深いこどもたちの中には、話さないことを選択する子がいます。彼らは、沈黙のスペースを早くから見つけているのです。 沈黙の輝きを、知っているのです。そこが彼らの居場所です。私たちは、彼らを外に出そうとするのではなく、彼らから学ぶ必要があります。 内側に入っている人の邪魔をしてはなりません。だからこそ、「沈黙」とは他者への奉仕(助け)でもあります。無用なおしゃべりに他の人を巻き込まないからです。興味をそそる話で、その人の、違う面を引き出さないからです。 口は喋っ


- 2022年4月3日
「ハート」の場所
“本当の自分” “愛”はハートでしか知ることができないんだ。それは、見たり、聞いたり、ふれたり、匂いをかいだり、味わったりすることはできない。それらをとびこえて体験するものが、本当のわたし、愛だよ。本当のわたしだけじゃない、真実はぜんぶハートの中にあるんだ。 _本『セブン・デイズ』(未発表)から抜粋 「ハート」の場所 ハートはどこにあるでしょうか? 私たちが誰かに呼ばれた時、無意識に胸のまんなか辺りに手をやります。指をさしたり、手を置いたりします。「私ー」と、自分の頭や耳を指しません。不思議なことに、私たちは無意識に、ここに「わたし」が居ることを知っています。ハートの場所はここ、胸の中央あたりにあると言われています。 しかし、実際の身体としてはそこに何があるのでしょうか。胸骨と肉などです。では私たちは、自分がその骨の中に、肉の間に存在していると思っているでしょうか。いいえ、そうではありませんね。 胸を切り開いてもハートを目で見ることはできません。私たちは、この「肉体の中」という意味を超えた、より微細な空間を認識しているのです。 「ハート」を思い出

- 2022年4月1日
ロゴの5つの花びらの意味
人間の蜜とは? 例えば、私たち人間には、本物と見分けがつかないほど精巧な作りの造花があるとします。しかし、ミツバチは絶対に見分けがつくそうです。それはなぜでしょう。本物の花には「蜜」があるからです。ミツバチは花びらでも花の形でもなく「蜜」に生かされています。彼らにとって、花の美しさとは「蜜」なのです。 人間にも「蜜」があります。人間の「蜜」は、ハートにあります。ハートから溶け出す「蜜」は優しさ、勇敢さ、誠実さ、正直さ....様々な味があります。 ミツバチが花の蜜が分かるように、私たち人間も、人の中にある蜜を感じています。 誰かの言葉の奥にある優しさで救われたことはないでしょうか?誰かのまっすぐな態度、不利になることも恐れない勇敢さ、すべての人に平等な振る舞い、そのような誰かの蜜に、救われた経験はありませんか?その蜜はハートから出ており、私たち人間は、その蜜に生かされています。 花は、「蜜をあげる代わり、羽を頂戴」なんて取引はしません。花はただそこに咲き、蜜を提供します。太陽も「みんなを温めるから何かくれ」とは言いません。ただすべてを温めてくれます